タイヤの点検方法とチェックポイント4つ

走る、曲がる、止まる。この全てにおいて重大な役割を担っているのがタイヤ。タイヤがダメになってしまうと、車は走れません。

走れないならまだしも、走行中にバーストしたりすると大変です。スピード出すなら(出さなくても)タイヤチェックは重要です。

1.パンクしてないかどうかチェック

本当は空気圧計でチェックするのが一番なんですが、普通は持ってないのでやりませんし、パンクしてたら見れば分かるから、「見るだけで十分」ってことが多いかもしれません。

ただ、案外見落としがちなのが、タイヤ交換時。

車に付けた状態だと、パンクしたタイヤは空気が抜けて潰れてしまっているので、すぐにわかります。

しかし、交換する前のタイヤ、つまり取り外してあるタイヤは、パンクしていても形はそのまんま。普通のタイヤと同じ形をしています。空気が抜けているからといっても、縮むわけではありません。

なので、パッと見、パンクしているようには見えません。パンクしていても、普通のゴムとしての弾力はありますし、空気が抜けてても重さは変わりません。

ただ、手でぐっと押せば、へこみます。ぐっと押さなかったら分かりません。

なので、パンクしてたのを気付かずにタイヤ交換してしまった、ってことが何回かあります。

その都度、また外してやり直しになるわけで・・・

タイヤ交換時には、交換前後のタイヤを両方チェック。もしパンクしていたら、車屋さんで修理してもらいましょう。

パンクは、突然「パーン」となるわけではありません

パンクの原因自体は、釘やネジがささる等の突発的な原因が多いですが、それによるパンクの症状はと言うと、一気に「パーン」ではなく、徐々に「スーッ」です。風船が割れるみたいなイメージではなく、どちらかと言えばすかしっぺ的な・・・もとい、徐々に空気が抜ける感じです。

なので、取り付けたときは大丈夫でも、しばらく走っていると空気が抜けていって、出先で「あれ?もしかしてパンクしてる?」ってことがあります。

空気が抜けている状態で走り続けると、パンク修理ができないくらいにタイヤがダメになってしまいますし、ホイールにも悪影響がでることがあります。異変を感じたら、車を止めて、周りをぐるっとチェック。もしタイヤが潰れていたら、スペアを積んでいたなら換えるか、修理を呼ぶか、になります。余程近くに交換できるところがない限り、そのまま自走してくのはオススメしません。

2.溝の深さをチェック

タイヤには、スリップサインという「これ以上磨り減ったら危険ですよ」的なサインがあります。

ノーマルタイヤの場合、スリップサインが出てくるのは溝の深さが1.6mmを下回ったときです。

ただ、これが出てくるということは、かなーり磨り減っている状態なので、「危険」というよりは「限界」です。タイヤもかなりつるつるです。雨降るとやばいです。

そして、磨り減りすぎてワイヤーが出てたりすると、これはもう「いつ死んでもおかしくない」状態です。すぐ換えましょう。

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ちなみにこのワイヤーが出たまま走るとどうなるかと言うと、徐々にワイヤーの露出する部分が多くなり、ワイヤーもプツプツ切れていきます。ワイヤーが切れていくと、ワイヤーで抑えていたタイヤの中身(空気)が抑えられなくなって、そこが膨らんできます。最終的には、そこから破裂して、ボーン

です。

なので、スリップサインが「危険」のサインなら、ワイヤーは「死兆星」みたいなもんです。これは出してはいけません。

スタッドレスタイヤにはスリップサインが2つある?

スタッドレスタイヤには、ノーマルタイヤと同じようにスリップサインがありますが、もう1つ早い段階(溝が残り50%)で出てくるスリップサインのようなものがあります。

これはプラットホームと呼ばれるもので、これが出てしまうと(=残り溝が50%を切ると)スタッドレスタイヤの機能が保証されませんよ、というサインです。

なので、スタッドレスタイヤは、最初から最後までスタッドレスタイヤなのではなく、溝50%まではスタッドレスで、それ以降はノーマルタイヤ(但し、性能は低め)となります。

ちなみに、溝がいくらあっても、スタッドレスタイヤはゴムが柔らかくないとこれまた性能を発揮できません。ゴムの固さは専用のゴム硬度計で測ることができます。ゴムは経年劣化で固くなっていくものなので、気になる方は測ってみてもらってもいいかも。

3.サイド面のひび割れをチェック

タイヤのチェックと言うと、溝の方ばかりに気を取られがちですが、側面も実は重要です。

古いタイヤなどで、側面がひび割れている場合、強度に問題がある可能性があります。

一見、空気が入って大丈夫そうでも、走っているうちに横から割れてしまう、つまりはバーストしてしまう可能性があります。これはかなーり危険です。

細かいひびなら問題ない場合が多いんですが、亀裂になってて結構深いぞ、って場合は、車屋さんで見てもらった方がいいです。

ちなみに、側面のパンクは直しようがないので、そこは寿命と捉えましょう。

4.何はなくとも空気圧チェック

溝のチェックは目視でいつでもできますが、空気圧は測るものがないと測れません。

ガソリンスタンドに行って、ちょっと時間があったら、空気圧のチェックをしてみるのはアリです。

セルフ式のスタンドなら、セルフ用の空気入れが用意されているところが多いので、店員さんに気を遣うことなく(筆者は小心者なので)、空気入れを使うことができます。

タイヤ交換の際に1回だけ、じゃなく、2~3ヶ月に1回、できれば月1回くらいで空気圧をチェックしてもいいくらいです。自分でやればタダでできるメンテナンスですか。もし、異常を早めに見つけることができれば、その分修理代も安く済ませられるかもしれませんからね。

空気圧チェックのやり方については、自分でやる!車のタイヤの空気圧チェック、適正空気圧と空気入れの使い方を参照ください。

自分でやる!車のタイヤの空気圧チェック、適正空気圧と空気入れの使い方
自分でやる!車のタイヤの空気圧チェック、適正空気圧と空気入れの使い方
タイヤ交換をした後などにやっておきたいのが、空気圧チェックです。 「パンクでもしない限り空気なんか抜けないし、特に気にしてないけど普通...

意外と簡単ですよ。(^^)

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