クロスレンチを買うなら薄口(薄肉)モデルがおすすめ

タイヤ交換の定番工具、クロスレンチ。車に付属しているレンチを使うときに比べ、圧倒的に作業効率がよくなります。

カー用品店で数千円で手に入るので、自分でタイヤ交換をするなら、まずこの工具から買い揃えていくかと思います。

一見、どのクロスレンチも大差ないように見えますが、クロスレンチ選びには、大事なポイントがあります。

クロスレンチの特徴

口が4つあり、それぞれサイズが異なります。

一般的にカー用品店に売られているものは、小さい方から順に17、19、21、23ミリのサイズになっています。

車に使われているナットは、大きい車ほど大きいナットが使われています。軽四と普通車ではサイズが異なりますが、クロスレンチなら1つで両方とも対応できます。

車が変わってホイールナットのサイズが変わっても、クロスレンチは買い換える必要もなく、そのままずっと使い続けられます。

可動部分もなく、そんな簡単に壊れるものでもないので、一本買っておくだけでなが~く使うことができます。

筆者も、10年以上同じクロスレンチを使い続けていました。

1つの問題に直面するまでは。

ナットのサイズが合っても、回せないナットがある

ナットの口径さえ合えば、どんなナットでも回せる、と思ってました。

そりゃそうですよね、普通はそうです。大抵、こんな感じでクロスレンチが刺さります。

で、クルクルクル~っと回したいところなんですが・・・

アルミホイールによっては、ナットとホイールの隙間が小さいものがあり、クロスレンチが入らない!ということがあります。

パッと見はわからないんですが、そこが狭いホイールだと、普通のクロスレンチが使えません。

じゃあどうするか。

自力での交換を諦めて業者に頼むか、薄口(薄肉)のクロスレンチを使うか、になります。

クロスレンチには薄口(薄肉)仕様があります

隙間が狭くて入らないホイール用に、薄口のクロスレンチというものがあります。

左が通常サイズ、右が薄口サイズです。

よーく見比べると右側の方が薄いなぁ、というぐらいですが、このほんの僅かな差によって、使える使えないが出てきます。

タイヤ交換の際、薄口のレンチが必要かどうかは、車に取り付けられているアルミホイール次第なので、必ずしも薄口のレンチが必要になるというわけではありません。

が、薄口なら隙間の狭いホイールにも使えるので、これからクロスレンチを買うなら薄口モデルがおすすめです。

見てのとおり、薄いからといって弱いとか、すぐに壊れるということもありませんからね。

ちなみに、筆者が使っているのはこれです。

エーモン アルミホイール用クロスレンチ 17・19・21・21mm 3サイズ薄口形状

このクロスレンチは、17、19、21ミリのそれぞれが薄口になっています。一般に車で使用されているナットのサイズは、17、19、21のいずれかなので、これ一本でほぼ全てのアルミホイールに対応できます。

ちなみにもう一つの口は、21ミリの通常肉厚サイズになっています。Amazonで千円もしないので、一家に一本あってもいいと思います。

高いクロスレンチと安いクロスレンチって何が違うの?

クロスレンチにも、高いものと安いものがあります。上で紹介したクロスレンチは千円ぐらいで買える、最も安い部類になります。

でも、タイヤ交換するのには必要十分な機能を備えています。ちゃんとホイールナットを締めたり緩めたり、クルクル回したりできます。

じゃあ高いクロスレンチってどんなメリットがあるのか?と言うと・・・

1.精度が違う

高い工具は、総じて精度が高いです。ナットにはめたときにピッタリ嵌ります。ガチャッ、ではなく、スッ、という感じです。

安い工具は、口径のサイズが合っていても多少ガタがあることがあります。DIYでタイヤ交換する分には安い工具でも十分かと思いますが、プロとしてタイヤ交換を何百回もやるような場合は、高い工具の方が安心でしょう。

2.高いクロスレンチは多機能

クロスレンチは、収納時に何気に場所をとります。折りたためないですからね。

でも、クロスレンチの中には、折りたたんだりバラして一本の棒状にできるものもあります。

クスコ ( CUSCO )【スマートクロスレンチ】

このクロスレンチは、収納時に一本になるタイプです。

これなら車に積んでおいても邪魔になりません。

また、早回しに特化したクロスレンチもあります。

KTC(ケーテーシー) 早回しクロスレンチ XH30

手元側が回転するようになっていて、回しやすくなっています。

ただ、このクロスレンチは、通常のクロスレンチのように四方それぞれに違うサイズが付いているのではなく、ナットにはめる部分は各サイズのソケットを嵌めて使うタイプです。

その分、ちょっとコストがかかりますが、とにかく早く回したい、って人にはいいかもしれません。

薄口タイプを一本持っておこう

高級なクロスレンチもありますが、とりあえずDIYでタイヤ交換に使いたいってだけなら、薄口タイプのクロスレンチが一本あればOKです。

タイヤ交換しようとタイヤを準備して、ジャッキアップして、さぁナットを回すぞ~、ってときに

「クロスレンチが入らねぇ~」

ってなると、がっくりです。(経験談)

とりあえず一本買うなら、薄口のクロスレンチがおすすめですよ。

スポンサーリンク

シェアする