オービスのような機械だけどオービスじゃない、そんな機械があります。自動車ナンバー自動読取装置、通称「Nシステム」です。
パッと見、オービスのように見えます。
実際に写真を撮る機能はありますが、これはスピードの測定を目的としたものではなく、あくまでナンバープレートの読み取りを目的とした機械です。
ですので、この装置の下を飛ばして通過したとしても、写真を撮られてスピード違反で捕まるということはありません。
Nシステムもレーダー探知機で反応します
Nシステムは独自の電波を発しています。
速度は取り締まっていませんが、ネズミ捕りの電波(X/Kバンド)とは違う電波を発しているので、Nシステム対応のレーダー探知であれば、これに反応します。
速度違反を取り締まられるわけではないので、警告を出してくれても意味があるのかどうか微妙なところではありますが、市販されているレーダー探知機の大半はNシステムも検知するようになっていて、標準の状態だと警告を発してくれます。(多くの機種では、設定でオフにすることが可能)
Nシステムの警告ってどんな意味があるの?
スピード違反で捕まるわけでもないし、わざわざレーダー探知機でNシステムの警告発するのって何か意味あるの?と思うかもしれません。筆者は必要性を感じてないので、レーダー探知機の設定でオフにしてあります。
ただ、オービスとNシステムの見分けが付かない人だと、Nシステムを見たときに
「やべっ、オービスだ!あれっ?レーダー反応しないぞ!このレーダー壊れてる!?」
って思ってしまうかもしれません。たまーにNシステムの手前で減速する車もいますから、ありえなくもないでしょう。
そんな人には「Nシステムです」という警告はアリかな~と思います。
犯罪の捜査等に使われています
ナンバーを読み取るということは、車の動きを把握できるということです。これが役に立つのは、犯罪捜査時に車の移動を調べるときです。
Nシステムのカメラ自体は、オービス並みに高機能で、ナンバーだけでなく運転者の顔も撮っています。(撮れてしまう、といった方が正確ですが)
なので、その気になればスピードを測定して写真を撮ることも不可能ではありません。ただ、スピード違反の取締りには使用しないことになっているので、Nシステムの写真から赤キップが送られてくることはありません。
実際、Nシステムの使い道としては、ナンバーの読み取りによって車の移動を把握することがメインなので、普段の生活ではあまり気にしなくていいものです。光っても光ってなくても、気にしなくていいんです。