チャイルドシート違反
6歳未満の子どもを車に乗せる場合は、チャイルドシートを車に乗せ、そのシートに乗せることが義務づけられています。もし、6歳未満の子どもをチャイルドシートに乗せていなかった場合は、「幼児用補助装置使用義務違反」となります。
チャイルドシート違反の違反点数と反則金一覧
違反内容 | 違反点数 | 反則金 |
チャイルドシート違反 | 1点 | なし |
チャイルドシート違反の罰則は、点数が1点あるだけで反則金はありません。
チャイルドシートの役割と種類
チャイルドシートは、体がまだ小さくてシートベルトが適切に使用できない子どものために、シートベルトに代わって乗員を保護するための器具です。
対象としている年齢によって、大まかに3種類に分けられます。(カッコ内はおおよその目安)
- 乳幼児用ベッド(10ヶ月まで)
- 幼児用シート(10ヶ月から4歳)
- 学童用シート(4歳から)
学童用シートは、ジュニアシートとも呼ばれています。
チャイルドシートをしなくてもいい場合
1.バスやタクシーなどの交通機関に乗る場合
バスやタクシーに乗る際は、チャイルドシートの装着義務が免除されます。わざわざ自分で持ち込んでまで付けなくていい、ということです。
2.乗車人数が多く、チャイルドシートを利用することが出来ない場合
乗車定員を数える際、幼児は3人で大人2人として計算されます。そのため、定員内で乗車していても、子どもが多かった場合は、全員のチャイルドシートが設置できないことがあります。この場合、チャイルドシートは免除されます。但し、全員が免除されるわけではなく、可能な限りチャイルドシートを使うように、とされています。
子ども全員分のチャイルドシートが装着できない場合、小さい子どもだけチャイルドシートに乗せる、などの工夫をして乗せましょう。
3.座席にチャイルドシートが固定できない場合
車によっては、チャイルドシートの固定が難しい場合があります。
例えば、
- シートベルトが短くて固定できない
- 座面の奥行きが足りない
- 座面の中央に凸凹があって不安定になる
こういった場合、チャイルドシートを設置しようとしてもうまく固定できないため、逆に不安定になり危険になる可能性があります。こんなときは、チャイルドシートが免除されます。
4.怪我や病気などの理由で装着できない場合
この場合、装着は免除されます。
無理して装着して、怪我や病気を悪化させてはいけませんからね。
5.著しい肥満や身体の状態により使用できない場合
太っているから免除、というわけではなく、無理に装着させることが安全面でマイナスになる場合は免除される、ということです。
6.救急のため、医療機関や官公署などへ搬送する場合
緊急で病院に搬送する場合や、迷子になった子どもを保護して警察に送る場合などは、免除されています。
7.適切にシートベルトを装着できる座高がある幼児の場合
身長が大きくて、チャイルドシートに座らなくてもシートベルトが普通に使える場合は、チャイルドシートは免除されます。
6歳未満であっても、身体が大きくてシートベルトを安全に使用できるようであれば、チャイルドシートに乗せる必要はありません。
8.授乳やおむつ交換など、日常生活上の世話ができない場合
授乳やおむつ交換のためであれば、チャイルドシートは一時的に免除されています。
しかし、法令上は免除されているとはいえ、授乳はおむつ交換は車を止めて行うことが望ましいです。万が一の場合、とても危険ですからね。
チャイルドシートに乗せようとすると泣き叫ぶんだけど、乗せなくてもいい?
ダメです。
授乳やおむつ交換などの場合を除き、認められません。
確かに、泣き叫ぶ子どもをチャイルドシートに乗せるのは一苦労ですが・・・命には代えられませんからね。
チャイルドシートは、して当然
抱っこして乗せるから大丈夫、なんて思ってる人もいるかもしれませんが、危険です。人間の腕はシートベルトの代わりにはなりません。事故の際に飛び出したり、変に力がかかったりして怪我に繋がったり、考えれば考えるほど恐ろしいことです。
命を捨てる危険性が高くなるのに、可愛いから、子どもが泣くからと言って抱っこをする。それは親のやることではありません。
いかなるときでも、子どもの安全を第一に考え、自分が危険になってでも子どもは安全でいてほしい、それが親の願いはずです。抱っこして車に乗せるとかは親のやることではありません。論外です。悲しい事故を生み出すだけですからね。
チャイルドシートは、して当然です。
どうやって泣かないように座らせることができるか、楽しく座らせることができるか、そこを考えるのが親の務めです。